新人エンジニア研修を主催して得たもの

最近、僕が受け持っていた今年度の新人研修が終わった。
3月くらいから準備して、4月のちょこっとと5,6月全部を費やした、僕にとっては長いプロジェクトだったといえる。
研修の詳細や彼らがそこから何を得たかは、近いうちにブログを書いてくれる(だろうと思う)ので割愛する。
僕自身、この研修の準備や運営を通して学んだ事や反省すべき事が沢山あったので、今後の自分のためにまとめておく。

スキル編

上述の通り、詳細は割愛する。
よくある話だが、分かっているつもりの事柄でも、他人に教えるつもりで考えると知らないことがたくさんあって、それを知れたのが良かった。

  • インフラのテスト駆動開発(ansible, serverspec)
  • Perlテスト駆動開発
  • webアプリのテスト
  • ここ半年くらいで起きた障害と対応アクションの振り返り
  • MySQLについて
  • デザインとかフロントエンド
  • プロジェクトマネジメント的な
  • スクラムとJiraAgile

6月に新人たちでwebアプリを作ろうみたいな課題で、僕自身が先輩や上司の指導のもとマネージャとしてマネジメントやスクラムを経験することが出来た。
それと、JiraAgileは本当に良かった。わりと高価(学習コスト及び金額)なツールだがその価値はあると思う。

考え方編

ビジネスも考えるようになった

これが、一番大きく自分の考え方が変わったポイントだと思う。
研修のカリキュラムを考えたり準備の技術的な内容以外で、マネージャみたいな事をやったり、沢山打ち合わせをしたりといった、技術的ではないことも非常に多かった。
今までは「エンジニアはコード書いてりゃいいんだ障害対応してりゃいいんだヒャッハー(極端)」みたいな考え方だったんだ。
一方で研修の準備では、社内の色々な人と打ち合わせしたり、技術的ではない(コミュニケーション的な?)ことにも大いに価値があるという事を実感した。
「何のために技術を使うのか」という観点で考えられるようになったことは、我ながら最大の成長だったと思う。
逆に、この考え方を持っていなかった数カ月前の僕は社会人エンジニアとして残念だったと思う。

仕事は基本的に1人で行うもので、それが集まってチームワークとなる

一時期、諸事情により1人で研修準備を進めていた時期があった。
自分が思っていた以上に、ぼっちは大変だった。何が大変だったかというと、考えこんでしまった時にハッパかけてくれたり再起動してくれる人がいないということ。
まさか自分がここまで同僚に依存していたとは思わなかった。
実際のところ、自分のタスクは自分が責任をもって決定して進めていく事が必要で、そうでないと組織としてのシナジーが発揮されないのだと思う。
なので、自分が責任をもって判断することが必要だし、他人の意見を求めた際も、自分の理解が曖昧なまま同意してはいけない。
公安九課の荒巻氏も言っていたけど、チームプレイってのは無くて、個人プレーの集合がチームワークとして見えるんだなと実感した。
そして真の信頼関係はここから築かれるものだと思う。

常識的な範囲内(職権を逸脱しない)で事後報告が望ましい

上司に対して過剰な頻度で報告をしていたと思う。
もっと、可能な範囲(決済権とかが必要なところ以外)は自分だけで判断・解決して、上司や同僚の時間を奪わないようにするべきだったと思う。

大きな問題に直面した場合、まずは急場を凌ぐことに専念し、その後すぐにタスク分割する

様々な原因により「まだ何も手を付けていないけど、明日までに◯◯の資料が必要」みたいなことに何回か陥った。
最初、僕は何から手をつけたら良いか分からずパニックになることが多かった。
問題を認識した時は大抵周りが見えていないし、最優先で今行わなければ確実に失敗する事が存在する(していた)ので、まずは冷静になってそれを解決する事が必要なんだと考えた。
例えば、過去の事例を聞くためには営業時間内に聞きに行かなければならない、というような。

援助を求めるときは、問題の本質を自分で捉えてから、それを自分なりの解決策と共に解決できうるキーパーソンへ説明する

「これが問題なんです」だけ相談されても、相手は「だから何がして欲しいの?」となるのは自明だ。こんなことも僕はわかっていなかった。
自分で解決策を見いだせなかったから相談するわけなんだけど、それでも相談相手が的外れな回答をせず、自分が求める回答を引き出すために、これくらいはするべきだと思う。
あと、具体的に「助けてください」と言わないのは不公平というか、我ながら本当にダメだったと思う。
「僕は今大変なんだよ察してよ」というかまってちゃんみたいにも感じられたと思うし、最低だった。

やる気は後からついてくるので、とりあえず行動する

全てが自分の思い通りには進まないし、気が乗らないタスクもあった。
それで腰が重くなって結果として締め切りギリギリになってしまうことが少しあった。
ただ、一度始めてしまうと途中からやる気が出てくるものなので、うだうだ言わずに、youtube見ながらでも良いからとりあえずすぐに手を動かすことが大事なのだと思った。
ちなみに最近読んだ社会心理学の本で「フェスティンガーの認知不協和理論」というものを知った。
ざっくり言うと、

  1. 人はまず外圧によって無意識に行動を起こし、その後「自分はこれがしたかったんだ」という意思を後付けする
  2. その行動が不本意なものだったとしても、本意とのギャップから逃れるため、結果として「自分が心からしたいと思った」と意識が修正される

みたいな。(間違ってるかもしれない)
「まー確かにそうかもなー」と思う。
※認知不協和理論は最終的に自らの意思で行動を決意した時のみ有効だそうで、責任が転嫁できうる強制下ではダメなのだそうです。ジョジョみたい。

最初から参画していなかったからって拒絶するのは不利益になる

最初に自分だけで準備していた時もありそれなりに大変だったので、研修が乗ってきてHipChatの部屋が活発になってから関わってきた人に「今更なんだよ!」と思ったこともあった。
ただ、これは個人的な感情であり、そこでその人を拒絶することは目的の達成(=研修の成功)には逆効果だ。
同じ会社にいる人が自発的に関わってきてくれているのだから、そこは自分の考えを改め、もっと促すようにアクションを取るべきだった。

自分の限界を把握する

もとは自分が「やりたいです」と言って始まった研修だったが、それでもオーバーワーク気味だったことは否めない。
それもあってかGW明けころに体調を崩し、2営業日くらい休んでしまった。元も子もない。
そうでなくても疲労が重なると生産性が目に見えて下がった。
自分が思っている以上に、自分の限界はしょぼい。

まとめ

懺悔みたいになってしまったが、振り返った結果がこれなので仕方がない。
今後は、後輩に胸張ってドヤ顔できるような社会人エンジニアになりたいです。